新三重県立博物館(仮称)建築工事
(給排水衛生設備工事)



【2012年7月 三重県立博物館上空より撮影】


受 注 先  三重県
工事場所
 津市上浜町6丁目地内
工   期  平成22年11月30日〜平成25年4月17日
工事内容  給排水衛生設備工事


衛生JV 工法紹介
オゾン層破壊係数ゼロ、地球温暖化係数ゼロこれからの基本となる消火システム!!

窒 素 ガ ス 消 火 設 備
重要な文化財を窒素が守ります!
概 要
消火システムNN100は消火ガスに大気の78%を占める窒素ガスを採用することで、 環境保護と高度な消火能力を備えた理想の消火システムです。

特 徴
人体への高い安全性と消火ガスによる設備の汚損がないとを実現しています。

●なぜ窒素でが消えるのでしょうか?
通常、大気中の酸素濃度は21%。物が燃え続けるには15%以上の酸素濃度が必要です。窒素ガス消火設備は窒素ガスを放出し、大気中の窒素を増加させ、酸素濃度を12.5%まで下げることによって、燃焼現象そのものをストップさせ、消火を行います。




●新三重県立博物館の一部には特殊な消防設備が設置されています。

法律で設置が義務付けられている一般的な消防設備としてはスプリンクラーがあります。スプリンクラーは火災が発生し、それが感知されると、天井などから自動で水が噴射される設備です。

【スプリンクラー設備のシステム構成】






消火設備の中で古くから用いられていたものあり、極めて有効な設備である・・・・がしかし

【スプリンクラー設備の噴霧】



●展示収蔵品を護(まも)る

博物館には、貴重な文化財や展示品を所蔵する「収蔵庫」(1階)と皆さんがその展示品を観る「展示室」(3階)があります。もし、火災が発生して、従来のスプリンクラーが作動してしまったら、「収蔵庫」「展示室」にある貴重な文化財や国宝などが水にぬれてしまいます。紙でできたものなどが、水によって損傷してしまう事になるのです。

【貯蔵庫】 【展示室】

※ 三重県立博物館ホームページより転載
貴重な文化財がずぶ濡れになってしまう・・・・そこで


●この建物の「収蔵庫」と「展示室」には特殊な消火設備「窒素ガス消火設備」が設置されているのです。
火災時に消防設備が稼働しても展示品や収蔵品を損傷させないため、「窒素ガス消火設備」は、水では無く、窒素ガスを噴射するのです。
部屋を窒素ガスで充満させる事で火を消し、展示品や収蔵品も痛めることが無い、とても優れた特殊な消火設備が「窒素ガス消火設備」なのです。


【窒素ガス消火設備のシステム構成】

通常、大気中の酸素濃度は21%。
物が燃え続けるには15%以上の酸素濃度が必要です。
消火システムNN100は、窒素ガスを放出し、大気中の窒素を増加させ、酸素濃度を12.5%まで下げることによって、燃焼現象そのものをストップさせ、消火を行います。


●密閉と避難
窒素ガスを部屋に充満させる為、注意しなくてはならない事があります。
一つは火災時にその部屋が密閉されている事です。密閉が不十分だと、窒素ガスを部屋に充満させる事が出来なくなり、消火の効果が発揮されないのです。その為、感知器と連動して自動で閉鎖するドアやシャッターが付けれています。
それからもう一つ、閉鎖された部屋に人がいて、窒素ガスが充満してしまったら、窒息してしまいます。それを防ぐため、もし、火災が感知されると、退避放送「火事です。ガスを放出します」が流れ、10秒の避難時間が経過した後に、窒素が噴射するのです。

感知器作動
退避放送鳴動  退避時間
10秒
噴射ヘッドより
窒素ガスの放出
表示灯点灯


●博物館や美術館には、展示品や収蔵品を護る為、このような特殊な消火設備が設置されているのです。感知器や、特殊な噴射ヘッド、ガス放出表示灯が付いているので、観てみて下さい。


【現場代理人の紹介】

新三重県立博物館( 仮称)建設工事
給排水衛生設備工事を担当してます細谷といいます。
(見かけたらホソヤンと気軽に声を掛けてください。)

中でも博物館の人気者さんちゃん
引越しして来ても快適なお家(循環装置付観察水槽)
になるよう頑張りました。
頼んだぜぇホソヤン!!
俺の査定は厳しいからな!
がっかりさせてくれんなよ!
監理技術者兼現場代理人
細谷 洋昌(ほそやひろまさ)

三重県立博物館の人気者
オオサンショウウオのさんちゃん
衛生JV:岡田・ダイワ・三重水熱特定建設共同企業体

現博物館HP <http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/haku/>
新博物館整備HP<http://www.pref.mie.lg.jp/SHINHAKU/HP/>