現場の声を吸い上げて改善を
余分な仕事を減らすには、情報技術(IT)の活用も有効だ。
三重県四日市市に本社を置く岡田工業では、道路の維持・補修工事用の入力システムを作り、2006年度から実際の工事に使い始めた。
維持・補修の工事では、一定範囲の道路で小規模な修繕工事を数多く実施するという工事の性格上、毎日、膨大な報告書を提出しなければならない。例えば、1日に5ヶ所のガードレールを補修する場合、5ヶ所それぞれの報告書が必要になる。さらに、補修にかかった時間や範囲など、同じデータを何ヶ所にも転記しなければならず、事務処理に時間がかかっていた。
そこで、自社の請求書の管理などに使っていたデータベースソフト「アクセス」を利用して、専用の報告書作成システムを構築。同じテータを繰り返し転記せずにすむようにした。発注者の指示で提出後に書類を書き直したり補足したりすることも多いので、入力したデータは表計算ソフト「エクセル」に出力してから印刷するようにした。
「アクセスは細かい変更やイレギュラーな処理に向かない。エクセルで微修正できるようにすることで、現場合ったシステムになった」と同社土木部の江川英昭工事長は話す。以前は事務の担当者に指示して入力してもらっていたが、システム導入後は都合のいい時間に自分で入力出来るようになり、省力化につながっているという。 |